「幼犬」と呼ばれる時期は、生後2〜3ヵ月から生後1歳になるまでの時期のことを指すのが一般的です。しかしながら犬種や個体差もあるので、目安としては、乳歯が生えて離乳した頃と考えていいでしょう。
幼犬の時期は、成長段階に合わせたドッグフードが必要です。この時期は「パピー」とも呼ばれ、ドッグフードには「パピー用」と記載されたものが必要となります。
幼犬の時期は、成犬に比べ多くの栄養素を必要とします。
中でも最も重要で必要不可欠な栄養素は、動物性タンパク質になります。
犬の成長期に当たるこの時期は、体を作るもととなる様々なアミノ酸が必要です。これらのアミノ酸は動物性タンパク質から摂取することができます。
また、抗体をつけるためにも良質な動物性タンパク質を摂取する必要があります。
幼犬の時期は、動物性タンパク質以外にも脂質やビタミン、ミネラルなども多く摂る必要があります。
脂質は、細胞の成長や皮膚や被毛の健康を維持するための必要不可欠な栄養素です。
ビタミンは、免疫機能に関わる重要な栄養素です。ビタミンは大きく分けて、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンがあります。
水溶性ビタミンは、免疫機能を高める働きの他にも、食べ物をエネルギーに変えたり、関節の急激な成長を助けてくれたりする役割があります。
脂溶性ビタミンは、免疫機能を高める働きは水溶性ビタミンと同じですが、抗酸化作用があったり、皮膚や被毛の健康を保ったりする役割があります。
ミネラルには骨や歯の成長を助けたり、丈夫にしたり、体液のバランスを整えてくれたりする働きがあり、カルシウムやリン、ナトリウム、鉄分などの総称になります。
これらの栄養素は、成犬でも必要不可欠ですが、成長期の幼犬には特に必要となります。
しかし、与え過ぎると健康を損ねる場合もありますので、そのバランスがとても大切です。
幼犬の時期のフードであるパピー用ドッグフードは、幼犬に必要な栄養素がバランスよく摂れるよう作られています。パピー用ドッグフードを与えることによって、健康的に成長することができます。
パピー用ドッグフードとされていても、品質の良し悪しがあります。
適したドッグフードは、良質な動物性タンパク質を豊富に摂取することはもちろんですが、胃腸に負担のかかる穀物類や大量の炭水化物が使用されていないものがオススメです。
幼犬の時期は口や歯の大きさが小さいので、粒が小さく少量で栄養が摂れるフードが食べやすいです。特に、小型犬種の幼犬はそれが顕著ですので、フードのサイズや量には意識しましょう。
成長期である幼犬の時期は、その成長段階に合わせたフードを与えることで、健康的に成長します。その上、消化性の良さや犬のサイズなどを意識したフード選びをすることで、愛犬はより健康的にたくましく成長することでしょう。