アレルギーの対策には、穀物が使われていないフードを薦める獣医が多いです。
何故かといいますと、犬の食物アレルギーの中でもっとも多いのが、穀物に対するアレルギーだからです。
犬は本来、肉食の動物です。ですので穀物を摂取する必要は無いため穀物を消化する機能を持っていないのです。
そのため、犬が穀物を摂取した場合は消化できずに排泄されることが殆どなのです。ですので、この面からみても栄養吸収の妨げになるため穀物未使用のフードを薦める獣医は多いです。
しかし、この消化されない穀物は体内に残ってしまう物もあるのです。
コレが、犬の内臓が拒絶反応を示しアレルギーに繋がってしまうというわけです。
ですので、食物アレルギー回避のために獣医は穀物未使用のドッグフードを薦めているのです。
獣医がアレルギー対策に進めているフードの多くは、賞味期限が短いことが多いです。
何故かといいますと、添加物が使われていないからです。
添加物とは、色合いを良くする着色料やニオイを発する香料等を指します。
その中でも保管に役立つ添加物が「保存料」です。
コレにより一般のドライドッグフードは半年〜一年ほど保ちます。
しかし、この添加物もアレルギーの原因になってしまうのです。添加物の殆どは化学成分で作られています。この化学成分に拒否反応を起こしてしまう犬は結構居ます。例えば皮膚炎や抜け毛、そして涙やけのような症状が現れ、場合によっては内臓にもアレルギー症状が出て慢性的な下痢になってしまうこともあるのです。
そして、肉の比率が多いドッグフードも良く用いられます。肉は穀物と違い、犬にとって消化の良い食材です。
そのため、体内に残ってアレルギーの原因になるということが無いのです。
ですが、一つだけ注意すべき点があります。
それは「ミール」と呼ばれる加工肉はアレルギーの原因になるという点です。
ミールとは、畜産動物を粉砕し加工した形成肉のことで、コレにはツメですとか体毛など、犬が消化できない物が多数含まれて居ます。コレを食べてしまうと、やはりアレルギーの原因になるのです。
ですので、肉の比率が多いからといって原材料のチェックを怠ることは非常に危険であるといえます。
オーガニックのドッグフードも、アレルギー対策に獣医によって良く用いられます。その理由としては、それに使われている原材料自体も無農薬であったり、肉であれば畜産動物の飼料としてオーガニックの物を使っている物があります。
一般的に販売されているオーガニックドッグフードはそこまで管理されていない物も多いため、間接的に農薬の成分を摂取してしまう事につながります。
ですが、獣医が薦めているものは医師のコネクションを用いて得た情報を元に推奨しているので、安全性は極めて高いといえます。
また、オーガニックのドッグフードは自然由来の物であれば添加物を入れてもオーガニックを名乗れるため、ペットショップなどに並んでいる高級なオーガニックフードであっても無添加でない物も多いので選ぶのは困難です。
ですので、オーガニックドッグフードを選ぶ際は獣医が薦める物を選ぶのが最善だといえます。
また、獣医の中には手作りのドッグフードを推奨している方もいらっしゃいます。
もっとも自然な形での食事と言えば、やはり手作りの食事になりますからね。
そして完全な無添加も約束されているといっても過言ではありません。
また、飼い主の手で栄養バランスを考えた食事を与えることが出来るため、獣医としても何を与えるべきかというアドバイスをしやすいというメリットもあります。
手間は多少掛かりますが、自身の手で愛犬の口に入れるものを作ることが出来るので、犬の食事に対してもかなり真剣に取り組めるようになります。