外耳炎の犬に与えるドッグフード

外耳炎は、垂れ耳の犬種に多く見られ、寄生虫や耳垢に真菌や細菌が繁殖したりと、いろいろな原因で起こります。
外耳道の炎症やかゆみ、べとべとした臭い耳垢がたまります。
外耳炎の原因によって、抗生剤や抗炎症剤、ステロイドなどの投薬を行います。
アトピー性皮膚炎やアレルギーが原因の場合は、症状によって免疫抑制剤やステロイドの投薬とアレルゲンを排除した食事療法を行います。
アレルギー対策のドッグフードは、アレルゲンとなる可能性の高いタンパク質を消化性を高めたものを使用しています。
タンパク質の粒子をペプチド以下の小さな粒にすることで、免疫機能が異物としてとらえられません。
消化・吸収性も良く、身体への負担が軽減されます。
吸収が早いと、新陳代謝もよくなり、栄養を全身にスムーズに届けることもできます。
また、皮膚の健康にとって優れた成分も配合されています。
ビタミンB群やヒスチジンは、セラミドの生成を助け、皮膚の健康を維持し、バリア機能を高めます。
セラミドは皮膚の角質層の細胞間にあり、水分や油分を抱え込んでおり、外部からの刺激を防いでいます。
γ‐リノレン酸、EPAやDPAなども皮膚や被毛を美しく保ってくれます。
食物繊維も免疫力強化に欠かせません。
胃や腸などの消化器官の働きを改善し、腸内環境を整えてくれますので、免疫力が高まります。
食事と同様に耳掃除とシャンプー・ブラッシングも大切です。
耳は耳専用の洗浄液と綿棒を使い優しく丁寧に掃除してください。
耳垢がたまっていると、真菌や細菌が繁殖しやすくなりますので、いつもきれいにしておくことで、治りも早くなります。
市販の洗浄液で簡単に掃除することはできますが、難しいと思ったら、ペットの美容室や動物病院にお願いしましょう。
無理をすると、耳を傷つけたり、耳垢を耳の奥に押し込んでしまうこともあります。
体は、ブラッシングで汚れを落とし、天然素材のシャンプーを使い、優しく洗ってください。
洗浄力の強いものは皮膚への負担になりますので、避けてください。
外耳炎用のドッグフードはアレルギー用のフードを使用しますので、おやつなどをあげることも制限されます。
また、長期間使用することになりますので、医師と相談しながら対応することが大切です。

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