ドッグフードのパッケージでよく見かけるAAFCO(通称:アーフコorアフコ)とは、全米飼料検査官協会(Association of American Feed Control Officials)の略で、ドッグフードの栄養基準・原材料・表示に関する基準を公表しているアメリカの団体です。ドッグフードのパッケージには、「AAFCO認定」や「AAFCOの基準を参考に製造」などと記載されていることが多いため、一度は目にした飼い主さんも多いのではないでしょうか。AAFCOでは、ライフステージに応じた栄養基準を設定しており、栄養面において給与試験なども行っているため、AAFCOの基準を満たしているドッグフードは、栄養基準において安心で安全なドッグフードと言えます。
先ほども説明した通り、AAFCOでは、総合栄養食であるドッグフードにおいて必要な栄養素の基準を定めています。犬のライフステージを、パピー期・成犬期に分け、それぞれの時期に必要な栄養素の最低値と最高値を設定することにより、年齢に応じた最適な栄養素を摂取できるようになっているのです。つまり、「AAFCO認定」などと記載された総合栄養食のドッグフードと、水を一緒に与えるだけで、犬は必要な栄養素を十分に摂取できるということになります。
AAFCOは、検査機関ではなく規制機関ということを覚えておきましょう。規制機関ということは、基準を設ける機関ということなので、AAFCOでは、ドッグフードの審査や認定を行うことはありません。そのため、「AAFCO認定」「AAFCO承認」などと記載されていても、実際は、「AAFCOの定める栄養基準をクリアしている」という意味になります。
また、AAFCOは、原材料の品質や添加物などに関しては関係していないためAAFCOと記載があるからといって高品質のドッグフードとは限らないということです。そのため、品質や原材料などの関しては、飼い主さんが自分自身で吟味していく必要があります。
現在、販売されている多くのドッグフード(総合栄養食)に、AAFCOという文字が記載されています。AAFCOは、確かに規制機関ではありますが、犬にとって必要な栄養素の割合はしっかりとしているので、ドッグフードを選ぶ上で参考にしたいポイントと言えるでしょう。