人の食べ残した残飯は犬には与えない方がいいものです。
犬の食事は人間と生活するようになってから、その食習慣に左右されています。
昔は、西洋であれば肉が中心で、日本では白いご飯に味噌汁をかけたものでした。
現在は、栄養バランスの取れたドッグフードが一般的になっていますので、愛犬に合ったドッグフードを与えるべきです。
白いご飯に味噌汁やおかずを混ぜたものも犬は喜んで食べます。
毎回、みそ汁の具やおかずが変わりますので、飽きが来ないからです。
肉や魚、野菜なども含まれていますので、特に問題はないように思われます。
しかし、人間の食べ物は味付けが濃く、塩分が多く含まれています。
塩や砂糖、香辛料などを多く使いますので、高血圧や心臓病、腎臓病などにかかりやすくなります。
残飯は白米がメインになりますので、糖質を多く摂取することになります。
血糖値も上がりやすくなり、糖尿病のリスクも高くなります。
また、そういった食事は栄養バランスが考慮されているわけではありませんので、栄養不足になります。
犬は元々肉食で、人間の約4倍のタンパク質、約20倍のミネラルを必要としています。
ですから、長期間にわたり残飯を与えていると、栄養不足から様々な病気を引き起こすことになります。
残飯を与えることで最も懸念されるのは、犬が食べてはいけない食材が含まれることです。
長ネギや玉ねぎ、ニラなどのネギ類は、赤血球を破壊し、中毒を引き起こし、貧血や血尿、最悪の場合は、死に至ることもあります。
煮汁だけでさえも与えると、同様のリスクがあります。
人間の好きなハンバーグや肉じゃがは、ついあげてしまいそうなものですが、たくさんの玉ねぎが含まれています。
。
タコやイカ、エビやカニなどの甲殻類、これらの海産物にはビタミンB1を分解する酵素が含まれています。
「猫はイカを食べると腰を抜かす」といわれますが、犬でも同じことです。
腰がふらつき、歩けなくなります。
その他にも、犬にとって有害な食材がたくさんありますので、残飯は与えないようにしましょう。
人間の食生活が豊かになったことで、逆に犬にとっての危険な食材も増えています。
愛犬には専用のドッグフードを与える方が健康のためです。