残留農薬の検査結果を公開しているドッグフードを探すことは難しいようですが、製造・輸入された製品については販売前に自社または外部機関で検査が行われており、これまで処分が行われたという情報はなく、安全であろうと推測できます。
ドッグフードを含むペットフードについて、残留農薬についての公開・表示義務はありません。また、製品のパッケージ上にも十分なスペースもありません。もし、原材料や製品が規定や規格に合わない製品があれば、販売することはできません。販売されたとしても、違法が発覚すれば回収や廃棄処分され、業者には罰則も科されますので、そのようなリスクを負う可能性は低いものです。
ペットフード安全法第12条では、農林水産大臣または環境大臣は必要な立ち入り検査や書類の確認、飼料の収取・検査を行うことができるとなっています。検査については、独立行政法人農林水産消費安全技術センターが委託を受け一般財団法人日本冷凍食品検査協会が実施しています。検査方法が定められ、残留農薬だけではなく、保存料などの添加物、病原微生物、メラミンなどの有害物質まで検査が行われます。検査結果も見ることができますので、そこで安全性を確認するしかないでしょう。
どうしても製品についての個別のデータを知りたいということであれば、各メーカーに問い合わせするしかありません。しかし、データを開示してくれたとしても、検査方法やデータの見方は、一般の人には理解するのは難しいもので、説明を受けたとしても充分に理解できるかは疑問です。
検査データを確認できたとしても、完全に安全とは言えないものです。安全基準は、長く食べ続けても、ほぼ有害性はないだろうという数値であり、各メーカーはさらに厳しい基準でドッグフードを製造していますが、個別的には影響を受ける可能生がないとはいえません。
ですから、安心できないという方は、国産の食材を使った国産のプレミアムフードなどを利用されるといいでしょう。合成添加物無添加のオーガニックの食材を使ったフードであれば、リスクは少なくなります。