ドッグフードのローテーションは基本的に必要ありませんが、ローテーションを組むことで栄養のバランスを整えることが出来ます。
ドッグフードにも、様々な種類があり使われている材料も様々です。
例えば同じ高たんぱくなフードであってもラムやチキンといった一般的なものから、鹿肉や猪肉のようないわゆるジビエを使った物まで多種多様に存在しているのです。
チキンやラムはたんぱく質が多く含まれ、そしてそれに加えジビエは野生動物を使っているため完全無添加です。
なので、一種類のものをずっと与えるよりも様々なフードでローテーションを組むと結果的に食べる品目も増えていきます。品目を増やすことでバランスを調整しやすくなり、さらにそれをローテーションを組むことで多品目の摂取をより容易にしてくれるのです。
どのくらいのペースが丁度良いのかといいますと、大体三日に一回ほどのペースが良いです。
毎食ごとのローテーションにしてしまうと習慣化が難しくなり、長続きしないのです。
ローテーションを組んでフードを与えることにおいてもっとも重要なのが、習慣化できるかどうかです。
そしてその習慣化は与える側である飼い主の役割がもっとも大きいのです。
毎日の生活の中で、特に年末年始の繁忙期になってしまうとローテーションどおりにフードを与えるのが億劫になってしまいます。それを防ぐためにも、三日に一回というゆっくりとしたペースのローテーションでフードを変えることが習慣化に繋がるのです。
犬種の中には飽き症の犬が居ります。
その場合は必然的にフードをローテーションする必要が出てきます。例えば、チワワやダックスフンドは味にうるさく、非常に飽き症です。
ですのでローテーションを組むのですが、これらの犬種は顎の力が弱くドライドッグフードに向いていないので、セミドライやレトルトタイプのドッグフードを与える事になります。
ですが、これらのフードは原材料が変わらないことが多く、社を変えるだけでは飽き性の対策に繋がらないことが多々あるのです。
ですので、セミドライとレトルトタイプを組み合わせながら、材料にも着目してローテーションを組むと良いでしょう。
主食となるドッグフードでなく、オヤツによってローテーションを組むという方法もあります。
最近ではジャーキー一つとってもビーフだけでなくチキンやラム、あるいは軟骨や砂ずりといった部位ごとのジャーキーが販売されています。
更に、犬用のチーズやケーキなどもあり、オヤツによって栄養バランスを整えることも可能になってきているのです。
ですので、普段のフードでなくオヤツでローテーションを組むことも、犬の健康を整えるのにも役立ちます。
犬種によっては、普段使いのフードを頻繁に変えてしまうと好き嫌いやストレスの原因にもなります。
何故かといいますと、犬にも様々な性格があり中には一種類のフードに執着する犬もいます。
そういった犬にとって、フードを頻繁に切り替えられることは大きなストレスになり、それが好き嫌いにも繋がるのです。
ですのでもしフードを切り替えて食べないようであれば、普段どおりのフードに戻してあげましょう。