毛並みや毛づやの良し悪しはドッグフードの原材料や品質と密接に関わっています。低品質なドッグフードは犬の必要とする栄養素が少なく偏ったバランスである為、皮膚の状態が悪くなり、結果として毛並み、毛づやが悪くなります。毛並みや毛づやを改善するには、まずは皮膚を健康な状態にする必要があります。
皮膚や被毛は、ケラチンとよばれるタンパク質から作られています。タンパク質は、皮膚や被毛の他にも、筋肉、内臓などの体を作る上で最も重要な栄養素であり、犬は、人の3倍以上必要と言われています。食餌から摂取したタンパク質の約30%が、皮膚や被毛のために使われます。皮膚や被毛に限らず、健康を維持させるには、タンパク質の種類や品質に気を使う必要があります。
毛並みや毛づやが悪い原因としては、上にも述べたような犬が必要とするタンパク質や栄養素が不足している場合の他に、栄養素が取れていたとしても病気やストレスで消化不良を起こしている場合が考えられます。
栄養不足や消化不良になってしまっている場合、犬が必要とするタンパク質が被毛まで行き渡りません。
犬が必要とするタンパク質とは、動物性タンパク質です。
トウモロコシや小麦などの穀物から摂れる植物性タンパク質は、犬にとって消化吸収しづらく、消化不良やアレルギーの原因となりやすいです。このような穀物類は、安価で製造したり売ったりすることができるので、安いドッグフードの主原料として多く出回っています。
このようなフードを与え続けると皮膚の健康が悪くなり、毛並みや毛づやも悪くなります。
動物性タンパク質は、肉や魚などを主原料としたドッグフードから摂取することができます。犬の被毛の健康を考え、毛並みや毛づやをさらに良くするのであれば、このようなドッグフードを与えることをおすすめします。
また、良質な必須脂肪酸やビタミンも必要です。必須脂肪酸は、犬の体内では作られないため、食餌から摂取しなければいけません。必須脂肪酸はオメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸がありますが、これらは魚油や亜麻仁油、えごま油などに含まれています。また、このような必須脂肪酸は主原料である肉にも含まれており、特に魚介類がメインのドッグフードや、鹿肉やラム肉がメインのドッグフードにも豊富に含まれています。これらの必須脂肪酸は、皮膚にハリをもたせ、毛並みや毛づやを良くし、アレルギー体質を改善する働きがあります。
その他にも、痴呆予防や免疫機能向上効果、動脈硬化予防、抗がん作用、中性脂肪減少させるなどの働きがあり、毛並みや毛づやが悪くなるシニア犬に与えると、毛並みや
毛づやの改善の他にも嬉しい効果があります。
このように、ドッグフードの主原料や品質によって、毛並みや毛づやを改善することができます。毛並みや毛づやの悪さが気になるのであれば、一度ドッグフードを見直すことをおすすめします