ビール酵母そのものにもタンパク質が含まれています。タンパク質は、犬の筋肉や骨格を成長させるためには必要不可欠な要素です。そのため、子犬の頃からこのビール酵母を含んだドッグフードを与えるということは、犬の成長を促すことにもつながるのです。
体のいたるところに含まれているタンパク質は、代謝や免疫力を保つためにも重要です。
その証拠に、人間を含む全哺乳類は体中のタンパク質が24時間耐性で作り変えられており、それによって病気を防いでいるのです。
ですので、ビール酵母を含んだドッグフードを食べるということは病気の予防にも繋がるのです。
またビール酵母には、コレステロール値を抑える働きがあるためダイエットにも適しています。
何故かといいますと、このビール酵母には糖分を分解してクエン酸に作り変えたり、また脂質を消化してしまう働きがあるためです。
ドッグフードには本来、糖分が含まれて居ませんが日常的にオヤツとして誰かから人間が食べるお菓子を与えられていた、という肥満犬は結構居ます。本来は、犬に人間が食べる物を与えることはご法度ですが、かわいさ故に与えてしまうという飼い主は結構いらっしゃいます。
今現在、そういった肥満であるという犬を飼っている方にはこのビール酵母入りのドッグフードが大変おすすめです。 また、酵母はにおいが大変強いです。
ですので、普通のダイエット用ドッグフードを食べないという犬でも食いつきがいいです。
ビール酵母には、多くの食物繊維が含まれているため便通を整えてくれるという効果があります。本来、犬は食物繊維を必要としない肉食動物です。
しかし、便を排泄するためには食物繊維が重要になってくるのです。
何故かといいますと、食物繊維が不足すると便が硬くなり、便秘になってしまうからです。
便秘は犬にとってもストレスの原因になります。 このストレスがたまると、例えば便秘が慢性化した上、たまにウンチをしたと思っても下痢しか排泄しなくなったり、あるいは脱毛症や皮膚の炎症、そして涙やけなど様々な犬のトラブルのもとになるのです。
そういった事態を避ける為、体調を整えるためにも食物繊維の摂取は不可欠です。
ビール酵母入りのドッグフードは、犬の健康維持にも役立つのです。
ビール酵母には、ノミやダニなどの害虫を寄せ付けなくする働きがあります。
ビール酵母を含んだフードを食べると、犬の口などから独特の臭いが発せられるようになります。これが、実はノミやダニが嫌う臭いなのです。
ノミやダニのような吸血虫は、様々な病原菌の媒体となっています。
例えば、バベシア症というマダニが媒介となって発症する病があります。
これは主に貧血や発熱などになるのですが、症状が重い場合は急死してしまうこともある恐ろしい病です。
ですので、これらが発生するということは犬にとっても大変危険なことなのです。普段からビール酵母入りのフードを与えることによって、そのような機器を防ぐことが出来ます。
ちなみに、人間にとっては特段臭く感じるようなにおいではないので、問題はありません。
そしてビール酵母には多くのミネラルが含まれているため、犬の毛並みを整えるのにも効果を発揮します。
毛並みを保つには先述のタンパク質も必要なのですが、例えば亜鉛はタンパク質の合成には欠かせないミネラルです。
なので、亜鉛が不足するとタンパク質の吸収が上手く行われず、結果的にタンパク質不足になってしまうのです。
タンパク質が不足すると毛並みが悪くなり、あるいは脱毛症などの原因にもなります。そのため、普段与えるフードにビール酵母入りのものを選ぶということはタンパク質の吸収をスムーズにし、毛並みを保つのにも役立つといえるのです。
特に体毛が長いゴールデンレトリバーやダックスフンドなど、普段の毛並みのケアが大変な犬にとってはかなりありがたいフードであると言えます 。