ドッグフードは人間の食事に比べると非常に薄味です。
これは何故なのでしょうか。
これにはいくつか理由があり、あえて薄味にしてあるのです。
犬の嗅覚は人間に比べて非常に発達しています。
これは臭いによって食材が安全なものかどうかを判断している為でもあります。
また、味覚に関しては人間のように複雑な味の構成を感じる事ができません。
つまり、味は元々あまり感じないのです。
その為、人間のように濃くて複雑な味つけを必要としていないのです。
また、ドライタイプのドッグフードより、ウェットタイプのドッグフードは比較的犬が味を感じやすくなっています。
これは水分が多く舌に成分が入り込みやすい為です。
それでもやはり人間にとっては薄味ですが、犬がウェットタイプのドッグフードの方が食い付きが良いひとつの要因といえます。
また、ドッグフードは人間の食事に比べて独特の匂いが強い事が多いのもこういった理由からです。
人間の食べ物には塩分がおおく含まれています。
また、塩分は味にも影響を与えますので使用頻度はとても高いです。
人間は汗などで塩分を常に排出しているため比較的多くの塩分を必要としています。
それでも現代人は塩分の摂りすぎから病気になってしまう事が多いのですから、その点からだけでも人間と同じような味付けでは犬にとっても塩分の摂りすぎになりやすいといえるでしょう。
また、犬は人間に比べて殆ど汗をかきません。
つまり塩分を排出するのが苦手なのです。
ですので、塩分は極力減らさなければならないのです。
そのため必然的に薄い味になるのです。
つまり、人間は見た目や香り、味などあらゆる面から食事を味わうのに対して、犬は臭いが占める割合が強い為、味付けを濃くする必要がなく、塩分を抑える為に結果として薄味になるという二つの理由がるといえるのです。
ドッグフードを手作りする際も人間の同じ味付けをしてしまうと犬にとっては塩分過多になりかねませんので注意するようにしましょう。