犬がドッグフードを食べない原因はいくつかありますので、それぞれの状況に応じた対応が必要です。
まず、元気がなくて食欲がない場合は、病気の可能性がありますので、熱や尿、排便を確認し、早めに動物病院を受診しましょう。
元気なのに食べないというときは、1〜2食くらい食べなくても大丈夫ですから、20〜30分したらトレイを下げます。人間も同じで、たまには食欲がない時もありますので、お腹が空いたら食べるようになります。
元気なのに食べないもう一つの最も多い原因は、美味しいものの与えすぎです。いつものドッグフードを食べなければ、次には美味しいものが出てくるということが頭に刷り込まれているからです。飼い主が悪い習慣をつけてしまったということです。この場合は、1日程度であれば、食べるまで待ちます。毎回時間通りにフードは出して、食べなくても20〜30分したらトレイは下げます。1日程度は健康上も問題はありませんので様子を見ます。しかし、あまり食べないのも良くありませんので、翌日は、ドライフードを温めたり、ウェットフードなどの嗜好性の高いフードをトッピングします。元気であればお腹は空きますので、大方これで食べるようになります。徐々にトッピングを減らせば、元通りに食べてくれます。規則正しい食習慣を再度身に付けるようにしつけることが大切です。
高齢になると、歯の状態も悪くなり、胃腸などの身体機能の低下から食欲も衰えます。歯が悪くなければ、ウェットフードやチキンやビーフなどのふりかけなどの嗜好性の高いものを、ドッグフードにトッピングしてあげるといいでしょう。たくさん食べられなくても栄養を取る必要はありますので、栄養価の高い納豆のドッグフードやビール酵母入りのフードなどは消化も良く一層効果的です。
歯が悪くて食べられない場合は、ウェットフードまたはドライフードをお湯でふやかしたものがいいでしょう。加齢とともに嗅覚も衰えてきますので、状況に応じて嗜好性の高いもの、低カロリーで高栄養のものを選んであげましょう。