ラブラドールレトリーバーは、網にかかった魚の回収犬であったことから水かきのある足が特徴的なカナダの大型狩猟犬です。
頭が良くて従順な性格から、近年は警察犬や身体障害者の介助犬として人気の高い犬種です。
ラブラドールレトリーバーは頑丈な体を持っているため、大型犬に多い股関節形成不全は少ないのですが、食欲旺盛な犬種ですから運動不足が肥満の原因となり、やはり股関節や脚部にダメージを与え、膝蓋骨脱臼を起こすことがあります。肥満が原因となる糖尿病のリスクも高くなりますので、適正体重を維持する食事が重要になります。
体重を維持するためには、タンパク質の割合の多い、低糖質のフードが適しています。タンパク質も、消化性を高めたタンパク質の方が内臓への負担も少なく、太りにくくなります。
筋肉質の頑丈な体は太りやすい体質もありますので、関節への負担も多くなります。丈夫な骨と関節を維持するためには、グルコサミンやコンドロイチンを含んだフードが効果的です。
グルコサミンは軟骨を構成するプロテオグリカンの原料となり、コンドロイチンはプロテオグリカンの中に含まれる成分です。両方の成分を配合することで相乗効果があり、軟骨に水分と栄養を補給し老廃物を排出します。
軟骨を強化して修復や再生を促進する作用があります。
ラブラドールレトリーバーは寒い地域で生まれ育ち、水中で魚の回収を行っていましたから、防水性の高い、油脂分の多い被毛を纏っています。この栄養補給も大切です。皮膚や被毛の健康維持にはEPAやDHAなどの成分が効果があります。オメガ3系の脂肪酸で、血液をサラサラにして血行を良くし、中性脂肪やアレルギーを誘因するロイコトリエンを減少させ、心臓病や動脈硬化の予防にも優れています。
適正なドッグフードを選んでも食いしん坊のいいなりに与えていたら簡単に太ってしまいます。時間と量を決めて、それ以外に与えないことが大切です。空腹を感じさせないように、運動や遊び、ガムなどを上手く取り入れて、食欲をコントロールすることも大切です。