実際にフードを与えるのは、歯が生え始める生後1ヶ月からです。
そして与えるものもかたいドライドッグフード等ではなくていわゆる離乳食です。
これを1日に4回与えます。
与える際には、だいたい人肌ほどの温度に温めてから与えてあげましょう。 なぜかというと、まだ内臓の発育も良くないので、吐いたり下痢になってしまう恐れがあるからです。
ですので、湯煎などをして人肌に温めてから与えるのが良いのです。 なかなか食べてくれないという場合は、子犬用のミルクや母乳を併せる事で慣れさせてから与えると良いでしょう。 そうすると、早ければ数日ほどで離乳食だけでも食べるようになります。
2ヶ月目になると、離乳食からパピーフードと呼ばれる子犬用のフードに切り替えていきます。 与える回数は1日に3回〜4回ほどになります。
実は犬は、成長するにつれて食事の回数が減っていくのです。 子犬の時は、まだ内臓の発育が成熟していないので、消化がうまく働かず、どうしてもフードをそのまま排泄してしまうのです。
そのため、1日に数回に分けてフードを与えていくのです。
このパピーフードは、切り替えてから慣れさせるまでには時間がかかります。
ですので、ぬるま湯でふやかすなどをして与えると良いでしょう。
生後4ヶ月を迎えるまでには、固いままでも食べるようになります。
それでも個体差はあるので、大体5ヶ月を目安に様子を見ましょう。
生後4ヶ月目からは、 食事の回数は 成犬とほとんど変わらなくなります。 1日に3回パピーフードを与えて行きます。
与えるものも生後2ヶ月〜3ヶ月目までの物より、栄養価の高いものを選びましょう。
生後4ヶ月は、犬にとって大人になる準備段階に入ったと言えるのです。
骨格や筋肉が発育していく段階に入りますので食事量がかなり増えます。
この時期は、食事量が少なすぎる状態はタブーです。
生後4ヶ月は、いってみれば犬にとっては成長期なので、多少太っていても問題は無いのです。
そのため、1日に3回というのが食事の目安ですが、 もしそれでも足らなそうならばおかわりを与えてあげても良いですし、あるいは犬用ビスケットなどをお湯でふやかして与えてあげましょう。
生後6ヶ月目に入ると、食事の量も少し減ります。
回数も犬種によっては1日2回ほどになり目安としては1日に2〜3回と考えれば良いでしょう。
この6ヶ月目が食事量が増えるピークです。
成長はまだまだ続いていくのですが、食事量は少しずつ減っていきます。
なぜかというと、これは仔犬の頃とは逆に内臓機能が成熟し、 消化も成犬並みに行えるようになったからです。ですので食事量は減りますがウンチの量や形も成犬並になっていきます。
食事量が少なくなっても成長が続いていくわけです。ですので生後6ヶ月は、今後与えるフードの量の目安が決定する時期でもあります。
この時期に与えていた量を目安にすることで、犬のスタイルを保つことにもつながります。
そして生後8ヶ月目からは、1歳からが大人になるということを意識してフードを与えてきましょう。
この頃も与える回数は変わらず2〜3回ですが、 成犬並の大きさになったら成犬用のフードに切り替えていきます。
最初はなれないでしょうから、パピーフードに少しずつ混ぜていって慣れさせてあげると良いです。
あくまでも1歳から成犬というのは目安ですので、慣れるまではパピーフードと併用して与えても問題はありません。
そして最も重要なのが、与える回数だけでなく1日の必要カロリーを守るという点です。
成長の止まった犬に必要以上の食事を与えてしまうと、それは肥満の原因になります。
特に8ヶ月目からは、子犬であると言っても運動量がガクッと落ちるので肥満になりやすいのです。 かなり可愛い時分であるのでフードをあげ過ぎてしまう気持ちはとてもわかります。
しかし今後の犬の健康を保つことにもつながるので、与えすぎないようにしましょう。