食物アレルギーは、ドッグフードに含まれるタンパク質により発症すると言われています。
これまで食べていたフードに含まれるアレルゲンの蓄積が原因と言われてますので、異なるタンパク源のドッグフードを選ぶ必要があります。
一つは療法食です。
食物アレルギーになりにくい食材を使用し、加水分解することによって、ペプチドレベルまで小さな分子に分解しますので、消化・吸収性が高まり、免疫細胞がアレルゲンとして認識されにくくなっています。
健康な皮膚と被毛を維持するための抗酸化成分や皮膚に栄養となる成分も配合されています。
免疫力の低下も要因として考えられますので、免疫力を維持・強化するための成分も配合されています。
療法食は医師の診察・指示によって処方されますので、給与は医師の指示に従って行う必要があります。
基本的には生涯療法食を続ける必要がありますが、症状が改善されてから相談することも可能です。
もう一つは、それまでとは異なるタンパク源のドッグフードを与えることです。
牛や豚、チキンなどをメインのタンパク源としていた場合は、ベニソン(鹿肉)やカンガルー、バイソンなどなじみのないフードにすることです。
しかし、これで改善がみられたとしても、同じ獣肉の場合は相和性が高いため、再発する可能性があります。
ニシンやサーモン、イワシなどの魚肉メインのフードのほうが低アレルゲンです。
DHAやEPA等のオメガ3脂肪酸、ビタミン類などの皮膚や被毛の健康に優れた成分も豊富に含んでいます。
アレルギー対応食には食物繊維も豊富に含まれています。
食物繊維が腸内環境を整えることで消化・吸収も良くなり、毒素や老廃物の排出を促進しますので、アレルギー反応の予防や改善にも効果があると言われています。
低アレルギー食を利用する場合は、おやつや人の食べるものを与えず、食事だけを与えます。
その時点で症状が改善できなかったとしても、食事の内容を固定することでアレルゲンの特定できる可能性があり、その後の対策につながります。