フードの温度が低すぎると食いつきが悪くなる
犬は、フードの温度が低すぎると食いつきが悪くなる傾向にあります。
犬は本来肉食動物であり、狩りをする動物です。
獲物を狩った際は当然死んでいますが、まだ獲物が生きていた時の体温が残っています。
ですので犬にとって新鮮な食材というのは、ほんのりと温かい状態を指すのです。
逆に冷たすぎると、長い時間放置されたものと判断し食べない可能性が高くなります。
つまり犬は、温度が低いフードは腐っていると判断してしまうのです。
ですので例えば、缶詰ドッグフードやウェットフードの残りを冷蔵庫で保管していた場合は、軽く湯煎してあげてから与えると良いでしょう。
そうすることで、与えているフードは安全であると犬に教えてあげることができるのです。
実は犬も猫舌なので温度が高すぎると食べるのを避ける
あまり知られていませんが、実は犬も猫舌です。
人間の下に比べると犬の舌は、温度を敏感に感じるのです。
ですので、先ほどは温めてから与えた方が食いつきが良くなると書きましたが、あまりにも温めすぎると犬を避けてしまいます。
ドライドッグフードの場合は、犬も「そういうものである」と認識しているため、そんなに温めなくても食べてくれます。
レトルトタイプなどのウエットタイプのドッグフードの場合は、湯煎をして自分の体温と同じぐらいの温度になるように調整しながら温めていきましょう。
そして沸騰したお湯で優先するのではなくて、フツフツと鍋底から少し気泡が出る程度の状態で湯煎すると、じっくりと温める事が出来てよいです。
最近では料理にも使える温度計があるため、そういったものを使用してフードの温度を確認しながら温めると良いかと思います。
だいたい40度前後になるように温めてあげるのがベスト
フードを温める際は、だいたい40度前後になるように温めるのが丁度良いです。
先ほども申しましたように、犬は本来狩りをして生活している肉食動物です。
そのため、犬にとって丁度良い温度というのは、狩った直後で獲物がまだ自身の体温を持っている状態の温度がちょうどいいのです。
それが大体40度前後です。
この40度前後に合わせてフードを与えてみると、いつもよりも食いつきが良くなります。
これは人間の体温とも一致しているため、フードを目安としては非常に分かりやすいです。
なぜなら、自身の体温を目安に温めると良いからです。
しかし、熱し過ぎるとすぐに温度が上がってしまうので、丁寧に温める必要があります。
季節によっても温度を変えてあげる必要がある
そして季節によっても、温度を変えてあげる必要があります。
なぜなら、例えば冬場に40度前後になるように温めて与えたとしても、食べる頃にはそれ以下になってしまっているからです。
ですので場合によっては、お腹が冷えて下痢になってしまう可能性もあります。
冬の場合、目安としては50度以上にならないように温めてあげると良いでしょう。
50度以上になると今度は、口内を火傷してしまう可能性があるため大変危険です。
だいたい45度から50度を目安に暖めてあげると、 冬でも温度を一定時間保つことができるため、比較的暖かい状態で犬に食べてもらうことができるのです。
逆に夏場の場合は、腐敗が進んでしまうため危険です。
犬自体も暑さを感じているので夏には多少冷たくても、食べてくれます。
ですので夏場は、だいたい35度から45度を目安に暖めてあげると良いでしょう。
季節によって与える際のフードの適温が異なるということを認識して、暖めて与えてあげましょう。
温める際はレンジを使うよりも湯煎がいい
温める際は、電子レンジよりも優先の方が好ましいです。
電子レンジを使った場合、フードの中心から温度が上がっていきます。
すると内部が破壊されて、栄養素が水分と一緒に蒸発してしまうのです。
また温度が上がりやすいため、与えようとする頃には熱くなりすぎていることが多いです。
ですので電子レンジを用いたフードの温めは、温度のコントロールが非常に難しいと言えます。
しかし予選の場合は外からじっくりと熱を与えて行くので、丁寧な温度管理が可能となるのです。
これは犬や猫のフードだけではなく様々な動物、例えば爬虫類に与えるフードにも用いられている方法なので、湯煎での温めはかなり応用がききます。