玄米は、もみ殻を取っただけの白米を精米する前の状態です。そのため、精米で失われる食物繊維やビタミン、ミネラルが多く残り、人にとってもヘルシーで栄養価の高い食材といわれています。
玄米に含まれる食物繊維は白米の約6倍です。
豊富な食物繊維は腸内環境を整え、スムーズな排便を促してくれます。また、糖の吸収を抑制する作用もあり、血糖値の上昇を抑えてくれます。
糖を吸収し血糖値が上がるまでのスピードを表す数値をGI値といいますが、白米が88、玄米が55となっています。数値が低いということは、遅い、緩やかということで、分解されるまでに時間がかかり腹持ちもいいということになります。血糖値を上げにくい食材には、太りにくくする働きもありますので、玄米ドッグフードは体重管理やダイエットが必要な犬にも適しています。
玄米に含まれるビタミンB1は白米の約5倍です。ビタミンB1には糖質をエネルギーに変換してくれる作用がありますので、太りすぎを防いでくれます。他にも神経系や筋肉、心臓の機能を正常に保つ働きもあり、人では疲労回復のビタミンとぢて知られています。ビタミンB3ナイアシンも白米の約5倍含まれ、糖質・脂質・タンパク質の代謝を促進し、血液をサラサラにして心臓病などの予防にも有効です。
玄米にはミネラルも豊富で、マグネシウムは白米の約5倍。多くの働きがありますが、とくに、アミノ酸や脂肪酸をエネルギーに変える代謝で重要な役割を果たしています。筋肉や神経系の機能を維持する働きもあります。リンも白米の約3倍含んでいます。カルシウムとともに、歯や骨を作り、脳や細胞膜の形成にもかかわっていますが、脂肪や炭水化物の代謝を促進する働きもあります。カルシウムも白米の約2倍含まれています。マグネシウム・リン・カルシウムは、不足すれば骨がもろくなったり筋肉が弱かったりという発育不良にもなる成分です。これらがバランスよく配合されることにより、しっかりした健康的な身体を作ることができます。
こうした身体を作り、代謝を促進する栄養素を豊富に含んだ玄米ドッグフードは優れたフードだといえます。愛犬の健康のために利用してみるのもいいでしょう。