ヘルニアは、激しい運動や肥満、加齢により発症することがありますが、犬種によっても発症しやすいタイプがあります。
コーギーやダックスフンドなど短足胴長の犬種は、姿勢や動きを支える椎間板に負担がかかりやすく、椎間板ヘルニアになりやすい傾向があります。
最悪の場合、半身不随になる可能性もありますので、若いころからの健康管理が大切です。
ヘルニアの予防や発症後のケアにはドッグフードが大きな役割を果たします。
動物性タンパク質メインのドッグフードは、消化・吸収性に優れ、しっかりした骨格や筋肉の健康な身体を作ってくれます。
犬は人の約4倍のタンパク質を必要とし、身体を構成する重要な基本成分ですから、良質のたんぱく質が豊富に含まれていることが重要です。
消化・吸収性が高いと、新陳代謝も促進されますので、太りにくい身体を作ることにもなります。
成犬となった1歳頃の体重や愛犬のスタイルを見ながら体重管理をすることが必要です。
太りすぎの場合は、与えるドッグフードの量を減らすよりも、低カロリー低脂肪のフードを利用して体重をコントロールします。
空腹感を与えることはストレスになりますので、好ましくありません。
場合によっては肥満犬用のダイエットフードを与えることもいいでしょう。
体重を落とすために過剰に運動をさせることが関節に負担をかけ、ヘルニアを起こすことになったり、悪化させる原因となる可能性もありますので、日常生活を変えることなく食事で管理するほうが安全です。
また、関節をサポートするコンドロイチンやグルコサミン、ヒアルロン酸、コラーゲンなどを含んだドッグフードも有効です。
軟骨の形成や修復、栄養補給に関わる成分ですから、予防にも罹病後にも有効です。
ドッグフードに含まれていない場合は、サプリも多く販売されていますので、それを利用する方法もあります。
ヘルニア予防や症状の改善に優れたドッグフードを選んであげることも重要ですが、住環境を整えてあげることも大切です。
とくに、小型犬は活発に動き回りますので、滑りやすいフローリングは大敵です。
絨毯やマットなどを敷き、滑りにくく、身体に負担がかからないようにしてあげましょう。