ドッグフードの防腐剤として、エトキシキンが使われていることが多いです。
エトキシキンは抗酸化剤として使われているとドッグフードの成分表や大手メーカーのホームページには記載されています。
確かに栄養価を守るためには効果がありますが、実はこのエトキシキンは人体には有害ということで、農薬としての使用も認められていないのです。
しかし今のところ、ドッグフードの防腐剤として使うことに関しては厳しい規制はなされていません。
日本のドッグフードに関する法律ができたのは2009年のことで、まだ発展途上にあります。
人間が食べる物に対する規制についてはかなり厳しい日本ですが、実は犬などが食べるペットフードに関する法律はまだまだ出来たばかりなのです。
将来的にこのエトキシキンが規制される可能性はありますが、現状では当分は規制されない可能性が高いと言えるでしょう。
もしあなたの飼っている犬がアレルギーを持っているのであれば、防腐剤を含んでいないドッグフードを選んだ方が良いでしょう。
食物アレルギーはひどい場合にはショック死してしまう可能性がありますが、実は最近の研究ではこの食物アレルギーも添加物のものによるのではないかという声が上がっています。
実際に、蕎麦アレルギーを持っている人も無添加無農薬で作られた蕎麦を食べてもそばアレルギーを発症しなかったという例があります。
そして最も分かりやすい例は、花粉症でしょう。
どの古い文献を読んでも「春になるとくしゃみをする人が増える」などの記述は一切ないのです。
花粉症も、排気ガスと花粉が結びついで発症したですとか、あるいは花粉が普段我々が食べている食物の中に含まれている添加物などと結びつく事によって引き起こされているのではないか、という考え方があります。
犬のアレルギーも同じで、もしアレルギーがひどいというのであれば無添加のドッグフードを与えてみるという手もあります。
そもそも防腐剤=悪という決めつけはよくありません。
確かに防腐剤そのものは量が多いと薬効が強いため、生き物を死に至らしめる可能性すらあります。
しかし逆に言えば、量を守ればフードの保存期限を延ばすことができるのです。
正直なところ、ドッグフードを長期的に保存できた方が、我々飼い主のお財布にも優しいです。
そして防腐剤を使うことによって栄養価を長期的に保つことができるのであれば 、メリットも大きいと言えるのです。
防腐剤などの添加物は、要するに付き合い方次第で良し悪しが決まってくるのです。
その点を忘れて、一方的に批判するのはいかがかと思います。
実は自然由来の防腐剤も存在します。
オーガニックドッグフードによく用いられており、野菜や果物から抽出したエキスを防腐剤として使用しているのです。
オーガニックドッグフードは、自然由来のものであれば添加物を含んでいてもオーガニックを名乗ることができるのです。
そんなに強い成分ではないためほとんど問題ありませんがまれにオーガニックドッグフードによってアレルギーを発症してしまう犬もいます。
ですので「防腐剤によってアレルギーが発症してしまうからオーガニックを選んでいる」という方は、一度アレルギーの検査をして本当にそのフードが合っているかを確かめた方が良いと言えます。
一度アレルギーを起こした犬は、様々な 成分に連鎖反応を示す様にアレルギーを発症してしまう事があるので、 かかりつけの獣医に診てもらいましょう。
防腐剤が使われていないフードを長期保存する方法としてポピュラーなのが「冷凍保存する」という選択肢です。
確かに冷凍することによって飛躍的に 食べることができる期間が伸びます。
安全面という意味においては、これほどの方法はないです。
しかし一つ大きな問題があります。
それは冷凍焼けです。
長期間冷凍することによって、フードが酸化し品質や味が落ちてしまうのです。
その結果、犬がフードを避けてしまうということが考えられます。
防腐剤は、品質や味を長期的に保存するという効果も、実は持っているのです。
防腐剤が含まれていないもの=良いドッグフードという風潮がありますが、これを見ると必ずしもそうであるとは言えないかと私は思います。