犬が栄養不足になると、以下に挙げる症状が見られるようになります。
1-1.毛ヅヤが悪くなる
まず、はじめに見られるのが毛ヅヤがなくなるといった症状で、飼い主さんが見ても分かることが出来ます。栄養不足と毛ヅヤってどのような関係性があるのか分からない人も多いでしょうが、実は犬の健康はケヅヤに現れるといっても良い程、密接な関係があるのです。
犬はたんぱく質を多く摂取する必要のある生き物ですが、摂取したたんぱく質のほとんどを、被毛の維持に使用しているのです。そのため、健康であれば毛ヅヤが良いのですが、栄養不足や体調が良くないと毛ヅヤが悪くなり、バサバサした被毛になってしまうのです。
1-2.体が痩せる・気力がなくなる
見てもすぐに分かるやせ細った状態です。やせ細り気力もあまり感じられない場合は、重度の栄養不足考えられるので、早急に動物病院に連れて行く必要があります。特に、肋骨や背骨がすぐに触れて分かるような場合は要注意です。
1-3.歯が抜け落ちる
犬の歯のほとんどは、カルシウムやリンから成り立っています。そのため、カルシウムやリン、ミネラルが不足することにより、歯に栄養素が回らなくなってしまい、歯が抜け落ちるといった症状が出るのです。ただ、歯の場合は栄養不足に関係なく歯周病などが原因で起こることも少なくないため、歯の状態をよく見て判断すると良いでしょう。
栄養不足が起こるということは、犬に十分な量のドッグフードを与えてないのが1番大きな原因です。
よく、「愛犬がドッグフードをあまり食べないから、与える量を減らした」という話を聞くことがありますが、それが栄養不足に繋がる可能性も否定できません。また、ドッグフード自体の栄養素が十分でない(フードの質が悪い)ことも理由の1つにあります。総合栄養食ではないドッグフードを与え続けることにより、必要な栄養素を摂取することが出来ず、食べているのに栄養不足を引き起こすこともあるのです。
栄養不足になることなく、愛犬の健康を維持するためには、【総合栄養食と記載されたドッグフードを愛犬に合った適量+水】を毎日与えることが重要です。総合栄養食には、犬が1日に必要とする栄養素が十分に含まれているため、総合栄養食と水さえあれば、犬は栄養不足になることなく健康を維持することが出来ます。
また、もし愛犬が食わず嫌いをしたり食ムラがある場合は、ドッグフードを違うものに変えてみるのも良いでしょう。食べないからといってそのままにしてしまうと、愛犬が栄養不足になってしまうので、ドッグフード選びは慎重に行いましょう。