最近は、多くの海外のドッグフードが購入できるようになりました。しかし、同じメーカーのドッグフードでもかなり価格の差があったりします。安いのは賞味期限切れ間近かなせいかと思うとそうでもありません。
国内で販売されているドッグフードには2種類あります。
海外のフードメーカーと契約している正規代理店が輸入する正規品と並行輸入品です。
正規品はメーカーから直接大量に輸入しますので、専用のコンテナで輸送します。多くの場合、フード自体も輸出用に低水分低脂肪で、長く品質が維持できるように加工されています。また、専用コンテナも温度や湿度が一定に保てるように管理できるもので、長時間の輸送で品質が低下しないように工夫されています。コンテナもチャーター便を利用することが多いため、一般のコンテナ輸送よりも時間はかかりません。さらに、安全性が考慮され、消味期限を製造日より1年にするメーカーもあります。
ドッグフードの輸送による劣化を防ぎ、質を維持するような対策が取られいるため、価格はやや高めになります。
並行輸入品は、個人の業者などが正規代理店を通さず輸入したものです。
現地の販売店で安く仕入れて、輸入するということが多いため、パッケージ自体も現地の言語のままです。量的にも少ないので、一般のコンテナに他の荷物と一緒に混載されます。一般のコンテナ輸送になると時間もかかりますので、輸送中の温度や湿度の変化もあり、結露などによる品質の劣化は避けられません。代理店を通しませんので価格はかなり安くなりますが、品質の劣化が懸念されます。また、輸送時間が長くなることで消味期限までが短くなることもあります。とくに、ネット通販などで購入するときは注意が必要です。
正規品は、パッケージも成分表示もすべて日本の規格に基づき日本語で表示されていますので、現地の言語のパッケージに日本語の表示シールを貼付しただけの並行輸入品とは区別するのは簡単なことです。海外のドッグフードを購入する場合は、価格ばかりにとらわれず、品質についても考えてから購入しましょう。