ドッグフードのガムはデンタルケアやストレス解消ツールとして与えるといいでしょう。
犬の唾液にはカルシウム分が多いため、一旦歯垢がつくと歯石になるスピードも速く、人が25日ほどかかるのに対して、犬は3〜5日ほどで歯石になってしまいます。
高齢になるとさらに速くなります。繊維状のブラッシング効果の高いものを選び、毎日の習慣にすることで、デンタルケアができます。
通常、単にガムを与えるだけですが、飼い主が手に持って噛み方を教えることも大切です。口の横から噛ませるようにすると効果的です。
噛むことで歯垢を落とす効果もあり、唾液の分泌を促進し、口内を清潔に保つ効果があります。また、ガムに配合された成分が口臭も抑えてくれます。
大人しく歯磨きをさせてくれる犬は少なく、苦手な方も多いため、歯磨きのサポートに最適なガムが多く販売されています。棒状のガムに多数の溝をつけたり、その溝を複雑な形状にして、どこを噛んでも歯が食い込んで歯垢を落とすというものです。愛犬が喜んでかじりながら、デンタルケアができます。
ガムは固いものを選びがちですが、犬は噛む力は強くても、歯自体はもろい性質があります。骨や蹄などの固いものでは歯が折れたり、欠けたりということがありますので、固さや大きさに気を付ける必要があります。
大きすぎて口内を傷つけたり、丸呑みして詰まらせたり、折れたものを飲み込んで喉や消化器官を傷つけるということもあります。
犬は野生だったころから獲物を捕らえてすべてを食料にしていましたが、骨をかじることが好きで、土中に埋めて後から食べたり、遊び道具としても好んでいました。
骨をかじることは脳の活性化にもなり、ストレス解消にもなります。直ぐに遊んであげられないときや散歩などの外出ができないときに、太りすぎのために食事の量を調整している時などに気を紛らわせたり、ストレス解消にも役立ちます。
愛犬に最適なガムを選んだとしても、歯磨きをしてあげるのが一番のデンタルケアです。歯磨きのご褒美にあげたり、歯磨きの補助としてあげたり、ストレス発散のためにあげたり、コミュニケーションツールとしても上手に使いましょう。