穀物が原材料として使われているフードには、様々な危険があります。
先ず一つ目が、内臓への負担が大きいという点です。
犬は肉食動物ですので、穀物を消化することが出来ないのです。そのため消化されずに内臓を通り、そのまま排泄されます。
消化もされない物が体内に滞在するというのは、内臓にとって多大な負担です。
ですので消化不良や下痢、便秘が慢性化してしまうのです。
そして次に考えられるのが、そこから起因するアレルギーです。
肉食動物にとって、穀物は本来不要な物なので消化しないという明確な拒絶反応を示します。
この拒絶反応が更に強くなると、アレルギーとなって現れるのです。
抜け毛や皮膚の炎症など、様々な症状が愛犬を苦しめるのです。
高たんぱくなフードは犬にとって健康に良いですが、ミールが使われている物は別です。
ミールとは、畜産動物の使われない部分を粉砕して加工した物です。付く賛同物を食肉として加工した際、人間では食べることの出来ない廃棄物が出てきます。例えば体毛やツメ、脊椎に近い骨や歯などがそれに当たります。
これらを粉砕し、食肉と混ぜた物がミールです。
このミールも穀物と同じく、消化することが出来ません。また基本的に廃棄物として処理される物なので、非常に不衛生な状態で管理された物が多いのも現状です。ですので、アレルギーの原因となるだけでなく食中毒の危険性も孕んでいます。以上の点から、たとえ高タンパクであっても「ミール」と原材料に記載されている物については避けたほうが良いといえるのです。
オーガニックドッグフードにも危険性は存在します。
それは食物アレルギーです。オーガニックドッグフードの特徴は、肉だけでなく野菜も多く含まれているという点です。
犬は肉食ですが、肉を消化するための酵素であるペプシンを補うために、野菜を必要とします。ですので野菜が含まれていること自体は特に問題ありません。ですが、愛犬のアレルギーチェックを怠ってしまっていた場合は危険性が出てきます。
例えばトマトやダイコンなどはアレルギーを発症する危険性のある食品です。これらそのものを含んでいなくとも、オーガニックドッグフードは添加物として自然由来のものを含んでいる物がかなり多いです。例えばトマトの栄養素であるリコピンを着色料として使われている場合があります。
ですので、オーガニックドッグフードを選ぶ際は事前に愛犬のアレルギーテストをしておいたほうが安全なのです。
そして、食塩が原材料に物は犬にとって大変危険であるといえます。
何故かといいますと、そもそも犬に調味料は害悪でしかないからです。犬は肉食であることは先述に申しましたが、肉食動物は調味料を栄養素として吸収することは困難なのです。
ですので、食塩などからの塩分摂取は塩分過多の状態を引き起こしてしまいます。
塩分過多になると水を多く飲むようになり下痢が慢性化したり、また内蔵への負担が非常に大きくなり、犬であってもいわゆる成人病に繋がる可能性がおおきくなります。
手作りのドッグフードであれば安全であるイメージがありますが、必ずしもそうであるとはいえません。
例えば国産の物でなく外国産のものを使用する場合は危険が出てきます。なぜなら、外国産の食肉は日本の規制より緩い環境で作られているから危険が大きいのです。
実際に、2017年の3月末にブラジル産の鶏肉の危険性がいっせいに報じられました。どのような物かといいますと、ブラジルの加工業者が検査官に賄賂を渡し、賞味期限が切れた肉に発がん性物質のある化学物質を使い新しい肉に見せかけ出荷していたというのですから驚きです。
既に日本にも輸入され市場にも出回り、2016年の時点で8700トンも国内で流通してしまっているのです。
ですので、手作りドッグフードの場合もこういったニュースに目を光らせ、なるべく国産のものを使うことをオススメします。