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ドッグフードの知識を解説
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ドッグフードの防腐剤の役割と安全性

ドッグフードには様々な添加物が使用されています。
その一つに防腐剤があります。防腐剤は、微生物や菌の進入、発育、増殖を防止し、発酵や腐敗が起こらないようにする役割があります。殺菌作用はないので、あくまでも静菌作用のために使用されます。保存料とは違い、酸化や劣化や変質を防ぐためのものではありません。
ドッグフードに使用されている防腐剤には、安息香酸、プロピレングリコール、パラベン、フェノキシエタノールなど様々な種類があります。

安息香酸は代表的な防腐剤の一つで広く使われますが、非常に強い毒性も持ちあわせています。安息香酸には、安息香酸ナトリウムや安息香酸カリウムなどの形でドッグフードの防腐剤として使用されます。安息香酸ナトリウムの特徴は、ビタミンCと一緒に摂取することによって化学反応を起こし、ベンゼンという物質に変化します。このベンゼンに発がん性が認められており危険です。発がん性以外にも、骨髄に影響し、血液の生産を阻害して必要な白血球や赤血球の数を減らしてしまいます。その結果、貧血を起こしたり、白血病を誘発したりする可能性があります。また、生殖異常が発生することもあります。

プロピレングリコールは、防腐剤としての使用の他にも保湿剤や湿潤剤としても幅広く使用されています。セミウェットフードや、ウェットフードのような水分の多いドッグフードに使用されていることが多いです。
プロピレングリコールも毒性を持ちあわせています。発がん性は無いとされていますが、他の物質と化学反応を起こしたり、他の成分と交わることによって発がん性物質に変化する可能性があります。また、アレルギーを引き起こしたり、腸閉塞の原因となったりする場合もあります。

パラベンやフェノキシエタノールは人用のシャンプーや化粧品などで使用されている事が多い防腐剤です。
パラベンの正式名称は、パラオキシン安息香酸エステル類で、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ベンジルパラベンなどの多くの種類があります。
微量の摂取は特に問題はありませんが、過剰摂取をするとアレルギーを引き起こす可能性があります。種類によっては、動物実験で検体が死亡したという例もあります。また、発がん性があると言われており、長期的に摂取し体内に蓄積すると発がんする可能性があります。

フェノキシエタノールは、発がん性や染色体異常は認められていませんが、生殖器への異常が出る可能性があります。

このような防腐剤は、使用量が定められているものがほとんどですので、急性的に犬に影響する事はありません。しかし、ドッグフードは長期的に摂取し続けるものですので、防腐剤の毒性や危険性は知っておくべきでしょう。

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