体臭を抑えるドッグフードは、まず高タンパクであることを基準にして選ぶ必要があります。
犬は肉、すなわちタンパク質を消化するのに適した胃を持っています。そのため、タンパク質の比率が大きいほうが効率よく消化できるため体臭の元になる便秘を防ぐことに繋がり、結果的に体臭を抑えることが出来るのです。
また、皮膚の状態や毛並みを整えるのにも、タンパク質は必要になります。
タンパク質は、犬の骨格や筋肉だけでなく、皮膚や体毛を構成している栄養素なのです。
そのため、タンパク質が不足するという事は皮膚の状態が悪くなり汗腺に異常をきたし、老廃物が上手く排泄されなくなります。
そして毛並みも悪化してしまいます。これらの以上も、体臭が強くなる原因なのです。
ですので、体臭を抑えるためのドッグフード選びをする際には、まずタンパク質の比率が大きいかどうかを基準にして選ぶ必要があるのです。
タンパク質の比率が大きい肉を中心に製造されたフードであっても、ミールが使われている場合には体臭が強くなる可能性が高いです。
ミールとは、肉を取り尽くした後に出る産業廃棄物を粉砕加工した物です。
ですのでまともな肉は殆ど含まれておらず、例えば畜産動物の体毛や歯、ツメなどが混入しています。
コレは犬の内臓を刺激し、下痢などの原因になります。内臓の健康が害されてしまいますと、人間と同じように口臭や体臭が強くなる原因になるのです。
逆に言えば、フードを変えて体臭がキツくなった場合は内臓とは合わないという可能性があります。
また、このミールはアレルギーの原因にもなります。
それも皮膚の炎症や脱毛症など、体の表面に発生するアレルギーを引き起こす場合が多いため、体臭にも直結した問題だといえるのです。
皮膚の炎症が起こると、汗腺が上手く機能しなくなってしまうので体臭が強くなります。
また、脱毛症のように毛の健康が害された場合にも匂いを強く発する原因となります。
消化酵素を含んだフードを食べると、体臭の抑制につながります。
犬の持つ消化酵素は、ペプシンです。このペプシンが不足してしまうと、当然のことながら消化不良に陥ってしまいます。
すると吐きだしてしまうだけでなく、未消化のフードが体内に残ってしまうことにもなるのです。
これが獣臭を強くする原因となります。便のにおいも普段よりキツくなったりして、健康にもあまり良くありません。
このペプシンは、実は外部から取り入れることが可能です。
主に野菜などの植物に含まれているのですが、最近はフードにもペプシンを配合した物が増えています。
こういったフードを与えることで胃を健全にし、体臭を抑えることが出来るのです。
乳酸菌を摂取することで、体臭を抑えることが出来ます。
体臭の原因の中でも哺乳類で共通しているのが「便秘」です。腸内に便が残り、排泄されない状態というのは非常にストレスが溜まります。
コレは犬にとっても同じことです。
そのため、便秘を解消させることは体臭の改善につながります。
腸には善玉菌と呼ばれる物が居り、便の排泄をコントロールしています。この善玉菌が少なくなると便秘になってしまうというわけです。
この善玉菌は、乳酸菌をエサとして食べることで増えていきます。なので、乳酸菌を摂取するということで善玉菌を増やしていき、便の排泄を促すのです。
乳酸菌は、例えば犬用のチーズに多く含まれているため、おやつとして与えてあげると良いでしょう。
穀物を含んだフードを与えると、体臭が強くなってしまいます。
犬は肉食動物なので、穀物を消化することが出来ません。
そのため、穀物を食べると消化されずに排泄されるのですが、中には体内に残ってしまう物もあります。
コレが後に便秘やアレルギーの原因になります。
ですので、体臭を改善するには穀物を含んでいるフードを避けて肉類を多く含んでいるフードを与えましょう。