そもそも防腐剤とは、食物を腐らせることなくできる限り良い状態で保存するために使用されています。とくにドッグフートの場合、油が使用されているため空気に触れることによりその油分がどんどん参加していってしまいます。これを防ぐために、下記に挙げる防腐剤が使用されています。
1-1.人工腐剤
人工の防腐剤のため、効果が高い分、体への負担も大きいと言われています。
・BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
日本では、冷凍食品やバターなどの添加物として使用が認められている防腐剤です。
・BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)
冷凍食品やガムの添加物として使用される他、カップ麺の容器などにも使用されている防腐剤です。
1-2.天然由来の防腐剤
天然由来の防腐剤は、効果はあまり強くありませんが、体への負担が少ないことから、多くのドッグフードに使用されています。
・ビタミンE(ミックストコフェロール・トコフェロール)
動物性油脂の酸化防止剤として使用されていますが、ビタミンEからできているため、保存料としても効能はあまりありません。
・ローズマリー抽出
現在、ほとんどの防腐剤として使用されているいる天然由来のものです。
ドッグフードは、酸化が進むにつれ腐敗が進みます。それを防ぐために防腐剤が使用されているのですが、どうして体に良くないとされる防腐剤が使用されているのでしょうか。なぜなら、日本は海外と違ってドッグフードに関する規則が明確ではないからだと言われています。
原材料を記載する義務はありますが、使用量の多い順に80%まで記載すればいいという決まりがあるだけなので、残りの20%にどんな防腐剤が使用されているかは、私たちは知ることが出来ません。そのため、体に良くない防腐剤が使用されている可能性は否定できないのです。
ドッグフードに記載されている防腐剤をチェックする飼い主さんは、そんなにいないかもしれません。しかし、一度パッケージをよく見てみましょう。
ドッグフードによっては、驚くほど多くの防腐剤などが使用されている場合があります。体に良くない防腐剤を使用したドッグフードを毎日食べ続けることにより、愛犬の健康を損なう可能性は否定できません。もし、愛犬の健康が気になるなら、安いからといってドッグフードを買ってしまう前に、パッケージを見てから判断すると良いかもしれません。