口コミでドッグフードを選ぶ際、一つのサイトだけで選ぶというのは大変危険です。
コレは一般にはあまり知られていないことなのですが、我々ライターの業界では「口コミを100件書いて○万円」というような依頼をする業者が昔から存在します。
最近では、そういった依頼を請負った悪徳ライターがクラウドソーシングサイト(外注依頼の仲介を請負うサイト)を利用し、1件100字前後で数十円ほどの金額でレビューを素人に書かせているという実態もあります。
そうなってくると、たとえ有名どころのサイトであったとしてもレビューを書く人間はバラバラです。ですので、いわゆるサクラかどうかを見分けることがかなり難しくなってくるのです。
このような依頼は店舗からのものや、あるいはドッグフード製造元からも行われています。ですので、一つのサイトでのみ口コミを見るのではなく、数サイトの口コミから判断し、商品を選ぶことが賢明だといえます。
また、SNSサイトの口コミも判断材料にするのは危険です。
何故かといいますと、有名なSNSの多くはアカウントを複数持つことが可能だからです。
どのくらいのアカウントを保有できるのかといいますと、大体一つのIPアドレスにつき10個のアカウントを保有することが出来ます。方法も簡単で、単純にアドレスを複数持てば良いのです。いわゆるサブメールを用いると、個人でも簡単に複数のアカウントを持てます。
ですので、たとえSNSでの評判が良いとしても実は同じ販売業者で働く従業員たちが複数のアカウントを使って口コミを行っているという可能性があるのです。
そのため、SNSでの口コミを参考にする際は注意が必要なのです。
具体的には、同じフードに関する口コミの場合は似た様な文章が多い場合は危険だといえます。
この場合は、いわゆる元になるテンプレートの文章を若干いじって書き込んでいることが考えられます。
フードに対してだけでなく、販売店への口コミにも注意する必要があります。
商品自体が高品質であるからといっても、販売店側の管理がずさんだったりすると、後々トラブルになることもあります。
ドッグフードで良くあるのが、「届いた物の賞味期限が切れていた」「カビが生えている」というような食べることすら出来ないようなものを送ってくるというトラブルです。
このような際、当然店側に連絡し、交換してもらうという流れになるわけですが中には交換を渋る販売店もあります。ですので、安全なお店であるのかどうかを見分けるためにも店の口コミを読み、どういうお店なのかを判断する必要があるのです。効率の良い口コミの読み方としては、有名なショッピングサイトであれば評価順にレビューを表示させることが出来ます。この機能を用いて「評価の悪い順」にレビューを表示して読むのです。すると、一体どのようなトラブルがあり、店はどのようにしてトラブルを処理したのかがわかります。
久しぶりに会った友人からの口コミも、実は危険が潜んでいます。
いくつかの理由がありまして、先ず一つ目は愛犬との相性です。
友人が良いといっているからといって、自分が飼っている犬に合うのかどうかは、その場で判断できることではありません。ですので、気になるのであれば必ず成分等を確認して購入することをオススメします。
もう一つの理由が、マルチ商法や宗教商法の可能性です。
特にオーガニックは、これらの商法でもポピュラーな商品として扱われています。ペットフードはその中でも入り口として販売されていることが多く、一度買うと泥沼に嵌っていく事になります。
ですので、その商品が一体どういうものなのかをきちんと確認してから購入する必要があります。
そして、誰が推奨しているのかという点も必ず確認する必要があります。
たとえ有名人による口コミであったとしても、2014年12月に発覚したペニーオークション詐欺事件のようにステルスマーケティングである可能性があるためです。
もっとも信頼できるのは、獣医が推奨している物です。
ネット上であれば、獣医が顔と名前を晒した上で推奨しているのであれば、安全性はきわめて高いです。
誰が口コミを書いているのか、この点も大切なのです。