缶詰ドッグフードが残ってしまった場合、常温で保管すると腐敗が進んでしまう為非常に危険です。缶詰ドッグフードはドッグフードの種類でいうと、ウェットタイプのドッグフードになります。
ウェットタイプは、ドライドッグフードに比べると水分を多く含んでいます。そのため、ドライドッグフードよりも雑菌が非常に繁殖しやすい環境にあります。ですので常温で保管していると、雑菌が侵入し、繁殖し、その結果腐敗してしまうのです。
特に夏場は湿度も高いため腐敗がかなり早く進むので、大変危険です。
ですので、余った缶詰タイプのドッグフードを保管する際は、冷蔵庫に入れておくことをお薦めします。
また、2匹以上の犬を飼っているという場合には、他の犬のフードと混ぜて与えるという方法もあります。
缶詰ドッグフードはやわらかいため、どの犬種にも与えることが出来る万能タイプのドッグフードともいえます。
そして、大型犬の子犬がいる場合には好都合とも言えます。なぜなら、ドライドッグフードと混ぜて与えることで、将来的にドライドックフードへ移行することが簡単になるからです。
子犬も硬いドッグフードを食べるのはかなり困難です。しかし、大型犬の場合は骨格や筋肉をつけ、噛む力も成長させる必要がある為、徐々にドライドッグフードに慣れさせていく必要があります。
ですので、やわらかい缶詰タイプのドッグフードとドライドッグフードをブレンドして、少しずつ慣れさせてあげるのです。
そうすることで、比較的簡単にドライドッグフードになれてくれるようになります。
余った缶詰ドッグフードを冷凍で保存する際には、メリットだけではなくデメリットもあります。
まずメリットを述べますと、腐ることが無いため長期的な保管が可能となります。ですのでドッグフードが切れてしまったときの緊急時フードとして冷凍しておくと便利です。保存ジップロックなどに小分けをして保管しておくと、さらに便利でしょう。
次にデメリットですが、いわゆる「冷凍焼け」の問題があります。冷凍焼けとは、長期的に冷凍保存をすることで酸化や乾燥が進み、風味や見た目が悪くなってしまうことです。そうなると当然味も落ちてしまうので、犬が食べてくれない可能性があります。
特にチワワやダックスフンドのように元々味にうるさい犬種の場合は大変です。
ですので、常用として冷凍保存することは避けて、あくまでも緊急時の対処として利用する程度にとどめておくと良いでしょう。
一度開封した後は、缶のまま保管せずに一度を全てを出し、別の容器に移して保管した方が良いでしょう。
なぜなら、缶が空気に触れることで酸化が進み、結果としてドッグフードにサビが混入してしまうことにつながるからです。
開封前であっても高温多湿の状況下で錆びてしまうこともある為、缶詰ドッグフードは冷暗所で保管することが鉄則です。
開封すると、ドッグフードの水分が多く付着している内部が空気に触れることで、どんどん酸化していきます。
錆の正体は「酸化鉄」です。ですので缶が酸化することで錆に変質していき、結果として錆がフードに混入してしまうというわけです。
錆そのものはごく少量なので身体への影響は少ないですが、やはり犬にはわかるのか食いつきがかなり悪くなります。
そもそも小さめの缶詰ドッグフードを購入しておくと残ってしまうという心配がありません。
大きい缶に入っている缶詰ドッグフードは多頭飼いに適しているフードであって、一匹の犬に与える量ではありません。なるべく、一度に使いきれるだけの量の缶詰ドッグフードを選ぶことが大切です。
最近では、コンビニやスーパーでも小さめの缶詰ドッグフードが販売されています。
こういったものですと、もし余らせてしまったとしてもごく少量なので、翌日には処理できてしまいます。
大量に余らせないためにも、なるべく小分けの缶詰ドッグフードを選びましょう。